創業の魂、100まで。 vol.1

カルチャー

世界最大の企業のデスクは、使わなくなったドア

みなさんは、「ドアテーブル」を知っていますか?

あのAmazonの創業期、創業者であるジェフ・ベゾス本人が使わなくなったドアに脚をつけてテーブルにしたというストーリーです。
今では、倹約の精神を象徴するとともに創意工夫を象徴するアワードの名前にもになっているそうです。


事業の成長に伴い、ドア・デスクをAmazonの中心的価値の1つである倹約のシンボルとして使い続けていこうということになりました。現在では、このデスクは社員に与えられる賞にまでなっています。Amazonでは、お客様に低価格を提供するための優れたアイデアを表彰する「ドア・デスクアワード」を実施しています。この賞についてラブジョイは、「創意工夫、創造性、ユニークさ、そして我が道をゆくという意志を象徴するものだと思います」と話しています。

出典:ドアがなぜ机になり、Amazonのシンボルになったのか

実は、SIVAも創業時にAmazonから多大な影響を受けています。

今のメインビジネスであるSquad beyondを始める随分前、私杉浦の会社員時代にその大元となる構想を思いついたのは「Amazonが広告事業に参入」というニュースを見た時でした。福利の働くビジネスを考えるキッカケになりました。(この話の詳細はまたそのうち)

また、SIVAの理念である「この世で最も人を生かす企業であり続ける」という理念は、Amazonの理念である「Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業」という理念を見た時に浮かんできた、いや降りてきた言葉です。
現在では、Amazonの理念は少し進化して「Amazonは、地球上で最もお客様を大切にする企業、そして地球上で最高の雇用主となり、地球上で最も安全な職場を提供することを目指しています。」になっています。

このレベルの巨大な企業でも変化や進化はしてるんですよね。すごい。

変化と進化をし続けるこの時代、それでも残すべきもの

このブログで私が言いたいことは、残すべきものと、進化すべきものがある。ということです。
創業期の倹約の精神、ドアテーブルをアワードにして残しているAmazonは、創業から20年以上経っても理念を進化させながら今なお成長を続けています。

そんなAmazonにあやかって今回は、「残すべきもの」にフォーカスして、SIVAの「創業の精神、100まで」になるかも知れないストーリーを2つ紹介します。

※ストーリーを探してみたら10個ぐらい一気に出てきたので、まずは2つだけ紹介します。

CVタグのアイコンデザイン

神は細部に宿る。

目標達成において「計測」というものは必要不可欠です。
「計測できないことは改善できない」と言われる通り計測は全ての成功の母であると私は考えています。

さらに、デジタルマーケティングにとって「コンバージョン」は成果や売上に直接的に関わっており、もはやそれは自分たちの願いを叶えてくれる宝のありかを探すことではないか。と言っても過言ではありません。
Squad beyondを作り始めた当初より、ユーザーの皆様にとって願いを叶える宝をSquad beyondで見つけてほしい!という願いを込めて、コンバージョン計測のタグに関するアイコンはすべて自作してきました。

細かな微調整は入っているものの、90年代の日本で少年時代を過ごした人にとって青春に刻まれている「ドラゴンボール」からインスピレーションを得たデザインをずっと採用しています。(R35世代ならもうこれ以上説明不要ですよね)

デジタルマーケティングの成功はもちろん、その先にある願いを叶えるキッカケのプロダクトになっていきたい。そんな願いを込めてます。

そして実は、このアイコンにはほぼ気づかれることのないギミックが仕込まれています。

このアイコンをクリックして機能を選択すると、上部のスイッチが押し込まれるのです。
皆さん、気づいてましたか?
たぶん気づいていないと思います。1pxしか動かないのでプロダクト上ではほぼほぼ確認不可能です。きっと社員のみんなも気づいていないと思われます。笑

『偉大な大工は、たとえ見えなくてもキャビネットの後ろにちゃちな木材を使ったりはしない。』

そう話したスティーブ・ジョブズはかつて、決して顧客が見ることのないマザーボード内の部品配置の美しさにとてつもなくこだわったそうです。そして、それは長い時を経てMacbookの開発の際、薄いPCを作り上げるのに大いに役立ったのだとか。

こういった小さいけど信念があることに対してのこだわりの追求をやめないことが、長く活躍するプロダクト・会社を作っていくことに役立つ信じています。

トイレのペーパータオル

何の変哲もない、弊社のトイレの洗面所においてあるペーパータオルです。
ちょっと狭いですが(2024年6月に移転して広くなります!)、ペーパータオルケースもとっても美しい状態で保たれていますよね。
この美しさを保とうとする一人一人の行動が、オーナーシップ精神を体現するエピソードどして存在します。

トイレのあと、手を洗ってペーパータオルを取る際、手についた水が落ちてこんなふうになってしまうことがあります。
正直、このままの状態だと、次の人が使う時に、次の人からすると気持ち悪いですよね。

だから、手を拭いたあとに1枚とって水滴を拭き取ってます。
そして、次の人が気持ちよく使える状態を保っています。

「なぜこれがオーナーシップ精神の現れなのか?」そう思った人もいると思います。

そんな人は、想像してみてください。
これがもし、自分の家で友達にトイレを貸した後にこうなってたら?例えば自分が頑張ってお金を貯めてオープンしたお店のトイレがこうなっていたら?

どうでしょうか?嫌な気持ちになるし、綺麗さを保ちたいと思いませんか?
それが「オーナーシップ精神(所有者意識)」というものです。

オーナーになると、会社員時代(もといオーナーでなかった時)には気づかなかったこういう些細なことに、びっくりするほど気づくようになります。
それは、自分自身が所有者だからです。自分のものが悪いものになる・見られる・価値が下がるのは誰だって嫌ですよね。

私は新卒時代、レジャー施設向けのPOSシステムの会社に勤めたいたので、お客さん先の施設に営業や保守でよく足を運んでいました。

当時、上司に言われていたことがあります。

「お客さんの施設は、自分の施設だと思え。お客さん先に訪問したらトイレに行って、水が飛び散っていたら綺麗に拭く。スリッパが散らかっていたら揃えるんだよ。お客さんのお客さんからみたら、キレイな施設の方が気持ちいいに決まってるだろ。お客さんの経営がうまくいくから俺達の売上が上がるんだぞ。それに、「あいつらが来た後はいつも綺麗だな〜」って思ってくれたら、それだけでも信頼してくれるもんなんだよ。仕事にもそういうのは出るからね」

オフィスに居るときはソリティアばっかりしてる変な上司でしたが実績は何故かある人で、何を教えられたのかあまり記憶にない気もするけど、こういった教えだけは何故かずっと自分の中に残っています。(現在は社長に昇進したそうです)

ちなみに、私は今でもこの癖が抜けず、お客さん先だろうが飲み屋だろうが、トイレに行ったら洗面所をペーパータオルで拭いてスリッパを整えてしまう癖があります。(逆に自宅はそこまで気にならないんだよな〜。不思議)

何が言いたいかというと、仕事や会社でこういったことに気づけるようになると自分自身の仕事の質が上がる。ということです。常に見られている、常に評価されていると認識をすることが、自分自身を改善しようとする意識に繋がるからです。

オーナーシップのOwnerは「Own=自分の」という言葉からできてますよね。
「自分の」という概念は他人がいて初めて成り立ちます。他人のことまで考えて自分の力で良くしてあげられる、良くできることを追求することがオーナーシップの最初の一歩だと信じています。

探してみたら誰にでもきっとある。魂を創ったストーリー。

今回は一旦、2つのストーリーを紹介しました。
読んでくれた皆さんもぜひ「自分を作ってるストーリーってなんだろう?」と考えてみてほしいです。

実は、弊社の採用面接ではこういった「三つ子の魂百まで」のようなエピソードを絶対質問します。

インターンや新卒、若手の採用は特にそうで、面接前の課題にエッセイがあります。
題目は、こんな感じ。

■自分が生まれ育ってから今までとこれからを作文してください(文字数自由)
・生い立ち
・今の環境とそうなった要因
・これから目指したいキャリアとその理由
・SIVAを志望する動機
・SIVAが他の人よりもあなたを採用すべき理由

何を考えて、誰に影響を受けて、何を辞めて、何を続けて生きてきたのか。そしてその感覚に共感できて同じ方向を向いていけるのか。良いときだけでなく悪いときも一緒に努力できるのか。そんなことを文章から想像させてもらいながら、面接させていただいています。

最後に


SIVA社員のみんなにはぜひ
「カルチャーを作ってるストーリーってなんだろう」
「あの同僚や先輩とのチームワークを生み出すキッカケになったエピソード」

などなど、今の状況ってなんで生まれたんだろう。と考えてみてほしいなと思います。

現状には必ず過去のストーリーがあります。
今がそうだからって、過去あった出来事がすべて正しく、歴史だけが正解なわけではもちろんありません。

でも、変わることの多い時代だからこそ、「変えないべきは何か?」を決めてみるのもきっと良いことです。
ぜひ、自分自身や会社を作ってきたストーリーをみんなと語ってみてください。

きっと、もっともっと良い未来が一緒に作れると思います。

今回は以上!
ストーリーはまだまだあります!乞うご期待。